清水裕貴さんの小説。
震災で被災した家具をリメイクする職人が主人公で、その家具の背景が詳しく語られます。
前作を読んだときにも思ったのですが、登場人物が生きてるのか死んでるのかわからないところがいいです。
通常生きている人物しか出てこないはずなのに、死んでいる人物が出てきてもおかしくないような世界が描かれています。(2022.3.1)
(2022.12再読)
「すずめの戸締まり」を見た人が、この本を想起したと書いていて、「そんな話だったかな?」と思って読み返しました。
結果、「すずめの戸締まり」とモチーフやテーマが近いけれど、そこまでつながっていないとわたしは感じました。
でも、そんなことは抜きにして楽しく読みました。
「この人、実は○○なんだよな~」と知っていても全然面白いです。
第5話の女将とのやりとり、今回もぞわっとしました。