日傘のお兄さん

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日傘のお兄さん

[2/8 単行本]
豊島ミホさんの小説。
5作が収められており、表題作の「日傘のお兄さん」だけ長め。
一風変わった誘拐の話で、「『流浪の月』みたいだな~」と思ったら、凪良ゆうさんが『日傘のお兄さん』を好きな作品に挙げていて「!」となりました。

[2/15 文庫本]
単行本と文庫本で違うというので、文庫本も読みました。
本当に全然違う!

・単行本
バイバイラジオスター
すこやかなのぞみ
あわになる
日傘のお兄さん
猫のように

・文庫本
あわになる
日傘のお兄さん
すこやかだから
ハローラジオスター

「あわになる」
ほぼ同じ

「日傘のお兄さん」
話の筋は一緒だけど大幅に加筆されている

かなりブラッシュアップされています。
情報開示のタイミングが細かく変わっていて、単行本より効果的になっていると感じました。
かなり重要なポイントである、お兄さんがなっちゃんに昔なにをしたのかが変わっていて、たしかにこっちのほうがいいなと思いました。

「すこやかなのぞみ」→「すこやかだから」
「バイバイラジオスター」→「ハローラジオスター」
登場人物の名前と一部の設定が同じだけでパラレルワールド

ご本人が文庫版あとがきで登場人物の性格が悪くなっていると書いていますが、
それぞれに違う魅力があって楽しめます。

こちらの本もどうぞ

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