言わずと知れた福沢諭吉先生の作品です。
わたしは大学の卒業論文でこの本を取り上げました。
冒頭の「人は人の上に人を作らず~」という一節はあまりにも有名ですが、
これは福沢先生自身の言葉ではなく、聖書から引用してきたと言われています。
本来の福沢先生は「本当は平等じゃないんだよ」ということを説いていらっしゃいますので、
この一節ばかり独り歩きしているのは複雑な思いですね。
ほかにも福沢先生は「拝金教」と揶揄されるほどお金が好きだったとも言われています。
今で言う母子家庭で育った福沢先生ですから、
お金に対する思いは通常の人よりも強かったのではないでしょうか。
この本には「勉強すればお金持ちになれる」という意味も込められていて、
非常に興味深い本です。
今の世にこそみんなに読んでほしいと思うような本です。