神さまたちの遊ぶ庭

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神さまたちの遊ぶ庭

宮下奈都さんの著書です。
北海道のトムラウシに山村留学していたときのことが、日記形式でつづられています。
単なる日記なのに、とても面白いです。

トムラウシというとトムラウシ山での遭難事故が思い出されますが、
その麓には人々の日常生活があるのだということがわかりました。

携帯電話は当時3社とも圏外で、テレビは難視聴地域といいます。
一番近いスーパーまでは山道を下って37km。
週に一回だけ来る生協が頼りだそうです。
なんとも想像がつかないような地域です。

宮下さんは最初トムラウシ行きを渋っていたものの、
子どもたちの賛成に後押しされていくことを決めます。

中学3年生の長男、中学1年生の次男、小学4年生の長女という、
3人のお子さんのキャラクターがそれぞれ魅力的です。
トムラウシでの生活を楽しんでいる様子が伝わってきました。

しかしトムラウシ行きを言い出したご主人のことがよくわかりません。
一応仕事はしているみたいですが、毎日行っているわけではないようで…。
宮下さんの収入で十分なのかな、なんてことを思いました。

わたしはおそらく住めないと思いますし、あまり行く気もありません。
だからこそこういう珍しい場所での生活を文章にしてもらえるのはとてもありがたいことです。

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