村山由佳さんの書く小説はどうもいけ好かないのですが
読みたくなる魅力があるんですよね。
村山由佳さんの天使シリーズ
「天使の卵」は高校生ぐらいで読みました。
小説ってこんなに胸が揺さぶられるものなのかと思った作品です。
しかしだんだん「いけ好かないな~」と思うようになります。
それでもちょこちょこ読んでいるので、好きなんだと思います。
続編の「天使の梯子」も読んだはずですが、あまり記憶にありません。
主要な男キャラが「フルチン」というあだ名で、
どうしても引っかかってしまったことは覚えています。
天使の柩はハッピーエンド
今作「天使の柩」は女子中学生・茉莉が主人公として登場します。
茉莉の生い立ちや置かれている状況が悲惨すぎて読むのがしんどいです。
そこまで重くしなくてもいいのに~と思いつつ、
続きが気になってどんどん読み進めてしまいました。
なんやかんやあって大団円となります。
「そんなうまくいくわけないじゃん」と思うような展開ですが
やっぱりハッピーエンドはいいですね。
読み終わった後の爽快感が違います。
全然関係ない近藤君の話
ラジオ番組の「伊集院光 深夜の馬鹿力」で、
伊集院さんの話の中にときどき近藤君という人物が出てきます。
近藤君との思い出をさんざん語った後で
「近藤君は若くして亡くなっちゃったんですけどね」
というのがお決まりのパターンです。
わたしはこのことを知っているので近藤君の名前が出るたびに
「いつ近藤君が亡くなったことを言うんだろう?」
と身構えてしまいます。
「天使の柩」を読んでいても、
「いつあの人の話を始めるんだろう?」とドキドキしていました。
近藤君の話と似た感覚だなぁなんて思いました。
自分も過去を知っているという感覚は、続編の醍醐味かもしれません。