すっかり「バスの人」となった蛭子能収さんの著書。
あのキャラクターらしいおもしろ発言が連発で、とても面白い本でした。
しかし蛭子さんのことを知らない人がこの本を読んだところで
面白いかどうかはわかりません。
冒頭から震災後の「絆」批判ですからね。
いわゆる不謹慎厨にとっては格好のターゲットですよ。
でもよく読んでみると絆を批判しているわけではなくて、
「それは一人一人が心の中で思っていればいい」ともっともなことを言っています。
わたしが好きだったのは
「負けている人がずっと負けっぱなしとは限らない」
というくだり。
ギャンブル好きな蛭子さんが言うと説得力があります。
「自分の漫画を気に入ってくれる人が少しでもいればいい」
というのも良かったです。
タイトルは「それほど友達がいなくてもいいよ」という意味らしいのですが
もっといいことがたくさん書いてあるのに
わかりづらくてもったいないと思います。
蛭子さんに少しでも興味のある方にはおすすめです。