単行本の画像を表示していますが
文學界2月号で読みました。
言わずと知れた話題作なので
どうなんだろう?と思いながら読みましたが
普通に面白かったです。
「僕」が神谷さんという人に寄り添う形で書かれています。
周りのことはあまり伝わってきません。
神谷さんのことだけを書きたかったのでしょう。
神谷さんは森田まさのり漫画に出てきそうな漫才師です。
べしゃり暮らしのイメージがあるからかもしれません。
どうして神谷さんにそこまで心酔するのか判らない反面、
そのことが「僕」のアイデンティティなのかなという感じがします。
だらだらしたストーリーで
特別何が起こるわけではないため
厳しい感想を持つ人は多いと思います。
でも小説って
こういうものなんじゃないかなという気もします。
次にどんな作品を書くのか興味が湧きました。