橋本長道さんの『サラの柔らかな香車』の続編。
これも続編を書くつもりだったのではないかな?と思いますが、作者自身が小説を書けなくなったというような文章をネットに載せていたので、今のところは予定がないということでしょう。
『サラの柔らかな香車』と比べると格段に読みやすかったです。
なんだか少年マンガのあらすじっぽいなと思ってしまうところもありましたが、ストーリー性があって引き込まれました。
鍵谷のエピソードが長いなと思っていたら、次の章のはじめに「鍵谷の長い話が終わる」と書かれていて「うん、長かった」と笑ってしまいました。
人間とコンピューターの対決は今ではすっかりコンピューターが強いことになっていますが、その直前の話という感じで歴史的価値もあるような気がしました。