以前グレゴリ青山さんの「スケオタデイズ」で
絵が雰囲気に合っていないという感想を書きましたが
京都について描くときは不思議とマッチしている気がします。
この本は3部構成になっています。
田舎からトカイナカへ
和歌山に住んでいた時の生活を描いた
「田舎暮らしはじめました」も読んでいたので
やっぱり田舎暮らしはきついということもわかります。
それと比べると京都府亀山市はとても暮らしやすいところみたいで
あまりイメージのない亀山がとてもいい場所のように思えてきました。
ご主人のヨコチンさんがヨドバシ京都に一日中いられるというエピソード、
わたしもヨドバシ京都大好き人間なのでとても共感できました。
エンジョイ都会編
「西院の東南側はよく行くけれど、北西側には足を踏み入れたことがなかった」
というくだりが非常に京都っぽいです。
同じ交差点でも角によって雰囲気が全然違いますからね。
かなりマニアックな地域案内が載っているので
京都市内や近郊にお住まいの方は読んでおいて損はありません。
わたしがよく行く錦市場の「レッグヤスダ」も載っていました。
ここのシルク5本指ソックスは本当におすすめです。
エンジョイ田舎編
ミツバチの養殖を始めたものの、
なかなかうまくいかない様子が描かれています。
グレゴリ青山さんのすごいところは押しつけがましくないところ。
田舎暮らしをしている人の書いたものはどうしても
「田舎最高!都会はダメ!」みたいな論調になりがちです。
立ち位置が「トカイナカ」だから、というせいもあるかと思いますが
純粋に田舎を楽しんでいる様子が伝わってきてとても楽しく読めました。