父は家を出ていき、母は自ら命を絶ち、兄は病気で亡くなり、
30歳にして家族をみんな失ったという尾角光美さんの著書です。
身の上話を泣ける話として書いているのではなく、
亡くしたあとのプロセスに重きを置いて
淡々と書いているところに好感が持てます。
著者が同い年というのもこの本を読もうと思ったきっかけです。
ただでさえ落ち込むことばかりなのに
もしも家族が死んだら生きていけるのかどうか自信がありません。
そんな中でも希望を見つけることはできるというのが筆者の主張です。
ちょっとだけ前向きになれるような本でした。