わたしの読書歴をまとめておきます。
子ども時代の読書
子どものころから本が好きでした。
3歳でひらがなを読めるようになって、自分で絵本を読んでいたそうです。
幼稚園のときも外で遊ばずに絵本ばかり読んでいた記憶があります。
娘も同じぐらいにひらがなを読めるようになりましたが
iPadでYouTubeを見るのが好きで、本はあまり読みません。
時代の流れを感じますね。
本好き
幼稚園のときには幼稚園に置いてあった本、小学校のときには図書室に置いてあった本を読んでいました。
当時はあまり数を競うタイプではなく、1冊をじっくり読んで、同じシリーズの別の本を読んでいくという感じでした。
今となってはどんな本を読んだのかあまり思い出せません。わ
かったさんシリーズや伝記シリーズをよく読んでいた気がします。
本屋さん
本屋さんも大好きでした。
田舎なので小さな本屋さんしかありませんでした。
いまではAmazonで欲しい本がすぐに買えるので、欲しい本を探して本屋さんを回るという手間がなくていいですね。
幼稚園のときの将来の夢は「本屋さん」でした。
小学生のときには「作家」になっていました。
いまブログという形で文章を発表して多少なりとも収益が上がっているので、夢が叶っているような気がします。
読書感想文は大得意
たくさん文章を読んでいたせいか、作文も得意でした。
小学校1年生ではじめて読書感想文を書いたとき、
クラスメイトが本を丸写ししていて
「それじゃ読書感想文じゃないのに」
と思ったのを記憶しています。
わたしの通っていた小学校では、みんなが書いた読書感想文の中から担任の先生がクラス代表を選び、市の読書感想文コンクールに応募するという仕組みになっていました。
市のコンクールに出ればその時点で入選が確定し、賞状がもらえます。
わたしは毎年クラス代表に選ばれて、賞状をもらっていました。
担任の英断
小学校6年生の時の担任の先生は、わたしにだけ読書感想文を書かせて、他の人には書かせませんでした。
クラスのみんなは読書感想文を書かなくていいし、担任の先生は読書感想文を読まなくていいし、わたしも無条件で賞状がもらえるしということで、みんなが得する判断だったと思います。
人生を変えた読書感想文
小学校3年生のとき、わたしの読書感想文が特選をもらいました。
応募するだけでは入選なのですが、何本かが特選になります。
このときの審査員の先生に「あなたの作文には人を引き付ける魅力があります」と言われ、すっかりその気になって文章を書き続けました。
おかげで現在、文章で僅かながらお金がもらえるようになりました。
あのときの言葉があったからいまのわたしがあるのかもしれません。
そのとき読んだ本
特選を取ったのは『天才えりちゃん金魚を食べた』の感想文でした。
このために表紙を引っ張ってきて、とても懐かしく思いました。
作者の竹下龍之介さんは執筆当時6歳だったのだとか。
現在はどうやら地元の九州で弁護士をやっているようです。
もしも竹下龍之介さんに接触する機会があったら、あなたの書いた本で人生が変わった人がいるということを伝えたいものです。
中学生時代の読書
幼稚園から小学校の頃はよく本を読んでいましたが、中学生になるとあまり読まなくなりました。
中学生向けの本って?
小学生には児童書というジャンルがあります。
しかし中学生は何を読んでいいのかわかりません。
いまはYAというくくりがありますし、そうでなくても適当に読んだら良かったと思うのですが、当時のわたしは本選びに悩んで読書そのものを頓挫させました。
中学校の図書室が小学校と比べて貧相だったのも一つの原因です。
市の図書館は家から遠くてなかなか行けず、自分で買うにもどんな本を買っていいかわからず、結果として本から遠ざかることになりました。
渡辺淳一作品にハマる
そんな折、渡辺淳一さんの作品にハマりました。
当時は空前の『失楽園』ブームだったのです。
中学校では新聞を読んで感想を書く課題が出されていました。
家で日本経済新聞を取っている友達が、連載中の『失楽園』にエロいことが書いてあると教えてくれたのです。
連載中は断片的に読んだだけでしたが、ハードカバーの単行本が出てすぐに買って読んだら面白く、ほかの渡辺淳一さんの作品も読みました。
もっと別の作家に出会っていたらいまごろもっと違った人格形成がされていたのかも? なんて思いますが、渡辺淳一さんの作品に悪い影響を受けたというわけではないですし、そういう時期だったのかなと思うしかありません。
大学生時代の読書
高校時代は受験勉強に追われ、ほとんど本を読んでいません。
大学生になってようやく読書を再開しました。
文学部に入学
もともと本好きということで、なんとなく文学部に入ってしまいました。
本が好きだと国語が得意みたいなイメージがありますが、高校国語は苦手です。
得意科目は数学でした。
受験テクニック的に、国語が得意な人より数学が得意な人のほうが文系では有利です。
数学はできない人が多いので、差をつけることができるんですね。
文学部というとやはり本が好きという人が多かったです。
わたしとは比べ物にならないくらい本を読んでいる人もいれば、別にそれほど本が好きというわけでもないという人もいました。
本との出会い
大学生というと年齢的には大人です。
言うまでもなく一般的な大人向けの本を読めばいいわけです。
中学生時代に抱いた「どんな本を読んでいいのかわからない」という疑問からようやく脱却することができました。
小説を読んでみたら面白くて「世の中にはこんなに面白い本がたくさんあるのか」とショックを受けました。
作家を目指していた時期もありましたが「こんなに面白い本があるのではわたしの入る隙が無い」と悟り、自分は読む側として生きていくことを決意しました。
社会人時代の読書
大学卒業後、勤め人となりました。
往復の電車に乗っている約1時間が読書タイムでした。
電車の中で読書
当時はまだスマホが普及しておらず、電車の中では寝るか音楽を聞くかぐらいしか選択肢がなかった気がします。
朝の通勤時間帯はそれなりに混んでいましたが、本を広げるスペースがないということはありませんでした。
往復で1時間になるので、早ければ1冊読み終えることができます。
電車の暇つぶしにちょうど良かったです。
インターネット予約のありがたみ
このころは市の図書館で本を借りていました。
インターネット予約が始まっていたのでとても重宝しました。
本館にある本も、近くの西館に持ってきてもらうようネットで手配することができます。
しかも図書館の利用者があまりいない市だったのか、話題になっている本も比較的早くに借りて読むことができました。
「図書館のために市民税を納めている」と豪語していたものです。
本のジャンル
読む本のジャンルも変わってきました。
それまで小説がメインだったのが、ビジネスパーソン向けの本や人生訓の本など実用書が増えてきたのです。
学校に所属しているときにはどうしても「ためになる本しか読んではいけない」という呪縛があったのだと思います。
タレント本とかコミックエッセイとか、自分の読みたい本を自由に読めばよいのだという当たり前のことに気付いたのがこの時期でした。
主婦になってからの読書
結婚を機に退職し、いま住んでいる土地に越してきました。
暇になったから読書をするぞ!と意気込んでいたものの意外と読書量は増えませんでした。
自由すぎて読書ができない
しばらくは子どもがいなかったので専業主婦として暇を持て余していました。
勤め人時代は電車に乗っている時間を読書に充てる習慣があり、自動的に読書をしていました。
しかし主婦になった途端、いつ読書をしていいのかわからなくなってしまったのです。
これは予想外の出来事でした。
勤め人時代によく読んでいたビジネス書が対象外になってしまったことも大きいです。
料理の本も読んでみましたが自分にとってはあまり面白くなく、読書をしている感じがしないのでやめました。
図書館が貧弱
引っ越して図書館が変わったことも大きなポイントでした。
以前の図書館と比べて質の低い図書館になってしまったのです。
だからといって他の市に引っ越すわけにもいかず、「しょぼい図書館といっても読んでいない本はたくさんある」と気持ちを切り替え面白い本を探すようになりました。
子どもが生まれてからの読書
子どもが生まれてからは絵本も読むようになりました。
人気の本はやはり面白いですね。
義母の推薦図書
夫の母、娘にとってはおばあちゃんが保育士さんなのでいい絵本をすすめてくれます。
どの本も人気のある定番の絵本みたいで市のおはなし会で見かける率が異常に高いです。
自分で絵本売り場に行ってもどの本がいいのか判らないので、プロに選んでもらえるのは本当にありがたいと思います。
絵本に対するイメージ
わたしはあまり絵本が好きではありませんでした。
自分が小さいときには気にならなかったのですが、大きくなってから読んでみると教訓くさかったり、無理に感動させようとしていたりする印象がありました。
しかし、義母にもらった定番の絵本を読んでみると媚びた様子はなくて、素直に子どもが喜ぶような本になっていました。
何より自分の娘が何度も読んでほしいと持ってくるので気に入っているのがよくわかります。
作家になってからの読書
そして想定外に作家になってしまいました。
このブログは単なる主婦としてはじめたものだったのに、作家のみなさんが同業になってしまったわけです。
古い記事を見ると辛辣なことを書いてあるものもありますが、あくまで素人の感想です。
編集者の人たちと話していてうれしいのが、「わたしが『○○』に出てきた△△みたいな……」などと本の話をするとわかってくれることです。
それまでまわりに読書をしている人が少なかったので、感動的でした。