筆者の岡田庄生さんは博報堂の人です。
物を売るのには価値をアピールしなくてはならないということが
この本の主訴です。
価値を認めるためにはいろいろな角度から物を見る必要があり、
聞き手の質問一つで意外な価値が見つかることがある、
という話が興味深かったです。
たとえば小学生が俳句のキャッチコピーを考える話。
「俳句のいいところはどこ?」と聞かれると
「いつでもどこでもできる」というような答えが出てきますが、
「ゲームと比べてどんなところがいい?」と聞かれると
「心が落ち着く」「17音で想いが伝わる」という具体例が出てきます。
最終的に小学生が作ったキャッチコピーは秀逸で、感動すら覚えました。
とても面白い本でした。
たとえばわたしの書くものにはどんな価値があるのだろうと
考えるきっかけにもなりました。